私は社会人になりたてのころ

自分でもいらないと思っていた商品

英語の教材(CD45枚入テキスト)

を60万円で買わされてしまった事があります。

 

今回はその教材を買わされてしまった経緯と

その手口から騙されやすい人の特徴や

騙されないように身につけるものを

今後騙されるかもしれない人向けに

書いておこうと思います。

 

 

英語の教材を買わされた経緯とその手口とは?

 

魔の手が潜んでいたのは

当時はノーマークだった『本屋さん』の

特設コーナーでした。

 

そこは東京都新宿区にある地下街。

本屋に立ち寄ったきっかけは

「はじめの一歩」というコミックの

新刊が出ていないかなぁ|д゚)チラッ

でした。

 

漫画コーナーは

地図や参考書が並べられている奥のほう。

館内音響で流れるクラシック音楽に

身を清められる思いで歩き進んでいると

 

「すみませんっ」

 

そこで足を止めてしまいました・・・

 

「世界旅行が当たるくじ引きをやっています」

「挑戦していきませんか?」

無料でできます!」

 

・・・・・

この本屋の店員さん?だろうか。

それにしてはちょっと若すぎないか。

 

そうは思ったものの

ここは本屋なので悪い人はいるはずがない。

そんな根拠のない思い込みが

すでに脳内を支配していました。

 

人は『無料』という言葉に弱い。

 

悩んだ結果、くじ引きを引いてしまい

条件付き当たり」を引いた。

 

ん?

条件付き?

アンケートに答えてもらえれば

抽選で自分の好きな国までの

往復航空券が当たります!

という内容だった。

 

アンケートに答えてもさらに抽選って

条件付きハズレという言葉の方が

正しい気もするが。。

 

ちなみにどんなアンケートかと聞くと

簡単なアンケートだが記入用紙は

ここから歩いて数分ほど離れた

事務所ビルにあると言う。

 

この本屋さんの事務所ならまあ安心だし

この若めの店員さんであれば

仮にアンケートに付随して何かを

勧誘してくるような事があっても

断ることはたやすい( *´艸`)

そう思い事務所へついて行くことになりました。

 

状況が一変したのは

さっきの本屋さんからあるいて10分ほどの

雑居ビルの一室に案内されてからでした。

「お疲れ様でしたー」

 

ここまで案内してきた若めの店員さんが

バックヤードのほうでお札のようなものを

受取ったあとフェードアウトしたときだった。

 

入口付近には黒のスーツを着たコワモテのかた

が2名立ちふさがったあと、前の扉から

目つきが少し鋭めで上下アルマーニコーデの

NEWキャラ!店員Bが登場した。

 

私の冷汗は止まらない(;´・ω・)

手のひらからしたたり落ちるくらい

汗をかいているのが分かった。

 

 

ここから逃げようにも後ろの入り口には

名探偵コナンでいうところの

ジンとウォッカが退路を塞いでしまっているし、

 

仮に突破できたとしても

エレベーターの呼び出しボタンを

呼んでいる間につかまってしまう。

 

どうするか?

解決策を見いだせないまま

思考をフル回転させていると

店員Bがポケットから何かを出そうとした。

 

 

 

 

 

 

 

ヤバいっ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

『パンッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思わず身をかがめ、下を向き両目を

一瞬ギュッと閉じた。

 

 

 

 

クラッカーでしたね、それは・・(*ノωノ)

 

 

 

店員Bがおめでとうございます!と

ほめたたえる訳です。

アンケートに答えるだけなのに

この何かが引っかかる違和感と

とてつもなく異様な空気に私の心は

押しつぶされそうになっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

アンケートは用紙の印刷が終わっていない

ということで店員Bによって口頭で行われた。

まず最初に聞かれたのは、

「海外旅行が当たったらどこにいきたいですか?」

だった。

 

当時とてもピュアだった私は

真剣に考えて『うーん。イギリスですね!』と

答えてしまった。

 

すると店員Bは

「なら英語が話せないとダメですねぇ」

と切り返してきた。

 

今の私なら

『海外には興味が無く・・・宇宙です』

『海外よりも今は京都ですよ!絶対。』

といった回答を用意していたのに~(>_<)

 

 

 

世界の約7割が英語圏の国です。

相手はこの7割の国名を私の口から

引き出すべく、あえてどこの国に行きたいか

などと聞いてきていたわけです。

 

 

すると質問は私の事に変わりました。

「あなたはいま社会人ですか?」

『はい』

 

「一人暮らしをしていますか」

『はい』

 

「あなたは独身ですか」

『はい』

 

「現在の年収は350万円以上ですか?」

『うーん、分かりませんね』

 

 

すると店員Bはおもむろに

後の方から表が入った手帳のようなものを

見ながらこう言ってきました。

 

「月1万円の60回払いでイギリス可能です」

定価90万円するという英語の教材を購入して

頂き、60回払い終わればイギリス旅行を

プレゼントしますよという内容です。

しかも教材で英語もペラペラになっていると

まくし立ててきたのです。

 

この強引な展開にはさすがに困り、

他にも月々の支払いが多々あるので

数日考えさせてほしいと申し出ると

 

このキャンペーンは今日までなので

今日いまここで決めて行った方が良いと

獲物は逃すまいと食い下がってくる。

 

でも月1万はちょっと抵抗があるといえば

月8千円でも5千円でも私の家計負担に

ならない範囲で自由に設定できるという。

 

それでもしぶる私にだんだんと相手は

機嫌が悪くなっていき、時計は4時間以上が

経過していました。

しまいには

「早くしないと終電なくなるよ」とまで言い、

 

「8日以内であればクーリングオフできるから

とりあえずハンコだけ押して考えてみたら?」

 

その言葉に、そうすれば帰れるんだ!と

正直思ってしまった、私の負けです。

 

 

契約のクーリングオフを申し出ようと

後日、職場の上司と契約したビルを

訪れると、そこには「貸テナント募集中」の

文字が目に留まりました。

 

きっかけを作った最初の本屋へ行っても

特設ブースも撤去済みで、後で知りましたが

そのブースで営業していたのは本屋の店員ではなく

あるイベント会社の催しで、連絡先も不明だという。

 

契約書に記載された会社の住所や

連絡先に至るまで全てがデタラメでした。

 

上司の勧めで消費者相談センターへ連絡すると

契約は無効となるので無視して構わないと

回答をもらい一時的に安心したものの

 

契約から1か月以上過ぎた頃、

当時住んでいたアパートへ佐川急便から

ミカン箱大の重そうな荷物が届きました。

 

そうです。恐る恐る中を確認すると

CDが45枚入った英語の教材でした。

 

再び消費者センターへ連絡すると

なぜ8日以内にクーリングオフしなかったのかと

手のひら返しの回答がきたのです。

 

これには絶望という言葉しか

見当たりませんでした。

 

無情にも

支払いの引落もその月から始まりました。

 

なんとか損失を小さくしようと

届いた英語の教材をブックオフで売る

事を思い付き、自転車で査定に持ち込むと

査定額ゼロ円でした(笑)

ですよねー

 

 

 

ちなみに5年後きっちり払い終わりましたが

あのとき約束されたイギリスの旅行券は

届きませんでした。

まあ、当たり前ですよね。

届くはずがない(;^ω^)

 

この60万円をムダにしない為には後世に

語り継ぐしかないと自負しております。

 

また語り継ぐにあたって

これからの若い世代のピュアな人たちが

これを読んでプアな人にならずにすんだと

言ってもらえるようになれば

これ以上の救いは皆無でございます。

 

 

 

騙されるのはこんな人

上記を踏まえ、騙された側からの視点で

分析すると英語の教材を買わされてしまう人は

こんな人です。

 

・本屋=安全だと思う人

・『無料』という言葉に弱い人

・真面目(ピュア)な人

・優柔不断な人

・人の勢いに流される人

・駆け出しの社会人

・独身で一人暮らしの人

 

 

 

 

 

騙されないように身につけるもの

 

 

・相手の意図を逆手に取るトーク力

・危機的状況を打開させる分析力

・相手の行動を読む洞察力

・きっぱりと断る胆力

・脅しに屈しない精神力

・強さを感じさせる筋力

 

 

これらをできるだけ若いうちから

用意できたとすると、まさに付け入る

隙すら与えない無敵な状況と言えます。

 

故に騙される確率はグンと減るでしょう。