2020年は7月後半に入っても天気予報では

8月1日まで晴れマーク☀がなく、梅雨明けの

気配がありません。

 

そんな中、新潟の百姓たちがこぞって

今年は冷夏になる』と残念そうに口を揃えます。

それは何を根拠に言っているの??と聞くと

 

「直感だ」とか「経験だ」と漠然とした回答の中に

【7月中に梅雨が明けないから】

【7月までに台風が10個以上できないから】

とかなり具体的な内容もありました。

 

それと冷夏の年のコメはおいしくないという

嘆きも耳にしたので、

 

今回はそれらを過去の気象データと照らし合わせて

関連性があるのかどうかを検証してみたいと思います。

 

 

 

直近20年の冷夏と呼ばれた年は?

 

直近20年で冷夏とよばれたのは

平成3年(1991年)

平成5年(1993年)

平成15年(2003年)

平成21年(2009年)

 

の4年でした。

 

中でも1993年の冷夏ではコメが不作で価格が高騰し

タイからコメを緊急輸入措置を取るなど

「平成の米騒動」と呼ばれた事は記憶に新しいです。

 

 

 

 

冷夏の年(6~8月)の気温推移

 

 

1991年の気温推移

https://www.data.jma.go.jp/からのスクリーンショット

 

 

1993年の気温推移

https://www.data.jma.go.jp/からのスクリーンショット

 

 

2003年の気温推移

https://www.data.jma.go.jp/からのスクリーンショット

 

 

2009年の気温推移

https://www.data.jma.go.jp/からのスクリーンショット

 

 

グラフの赤い部分が平年以上で青い部分が

平年以下の気温であった事を表しています。

 

こうして比べてみると

「平成の米騒動」のあった1993年の青部分が

いかに異常だったかという事が判りますね。

 

 

 

冷夏の年の梅雨明け時期は?

 

冷夏となった年の梅雨明けの時期は

https://www.data.jma.go.jp/からのスクリーンショット ※地域データは「北陸」

 

平成3年(1991年)の梅雨明けは「8月1日」

平成5年(1993年)は「-」

平成15年(2003年)は「8月1日」

平成21年(2009年)「-」

 

「-」は梅雨明けが特定できないぐらい遅かったと

読み替えることができるので、冷夏の年は総じて

梅雨明けが8月以降と遅かったという事です。

 

よって

【7月中に梅雨が明けないと冷夏になる】は嘘ではない。

確立が4分の4なので信頼できる経験則と言っても

過言ではないでしょう。

 

 

 

 

台風の発生実績

 

https://www.data.jma.go.jp/からのスクリーンショット

 

 

冷夏の年の7月までの台風発生数は

平成3年(1991年)が「9個」

平成5年(1993年)が「6個」

平成15年(2003年)が「8個」

平成21年(2009年)「6個」

 

で10個以下ではありますが、

他の冷夏ではなかった年でも台風発生件数が

10個以下が散見されるため、

 

【7月までに台風が10個以上できないと冷夏になる】は

冷夏と台風の関係だけで言えば関連性がないとは

言えないが直接的な要因ではないという評価に

留まります。

 

 

 

冷夏の年のコメの作況指数実績は?

 

https://www.maff.go.jp/からのスクリーンショット

 

 

コメの出来具合を示す作況指数ですが

やはり冷夏の場合は平均値を下回る事が

分かります。

 

冷夏の場合はコメの収穫量も落ちこみますが、

データでみる限りでは一等米比率には変化が

見られませんでした。

 

よってコメの収穫量は一定量減少するものの、

冷夏が理由でコメの味と品質には影響しない

という事が言えるかと思います。

 

新潟県では2019年に40.3度を記録し、

フェーン現象が発生した影響で一等米比率が

大きく落ち込みました。

 

今後も豪雨や異常気象が多発する事が

十分想定されるので

外的環境に左右されない品質改良が

安定生産の鍵となることは間違いないです。

 

 

 

 

まとめ

 

【7月中に梅雨が明けないと冷夏になる】→確率高い

【7月までに台風が10個以上できないと冷夏になる】→そうとは言えない

【冷夏だとその年のコメがおいしくない】→間違い